過去消費者金融で不払い…また借入できる？

過去に消費者金融で借りたお金を返済しないまま、運よく何年間か月日が経過した…時たまこういう人がいます。最近では法律が厳しくなり消費者金融側も強硬な取り立てができないため、まれにこういったことが起こり得るのです。もしもこのような人がまた新たに他でお金を借りたいと考えたとき、はたしてそれは可能なのでしょうか？

結論から言うと、過去の借金を不払いで放置している人が新たにお金を借りるのは、かなり難しいと言わざるを得ないでしょう。信用情報の問題があるからです。借金に関する個人の履歴というのは、基本的に全て専門の機関に登録され、管理されています。そして消費者金融などでの借入審査の際に、必ず過去の借入歴に問題がないかということをチェックされるのです。

借金の不払い、すなわち長期延滞というのは、信用情報上に事故として記録される事由です。延滞を続けている状態である以上、事故情報も残り続けている可能性は十分にあります。つまり、信用情報上ブラックということになってしまうわけです。ブラックでは審査に通らないというのは良く知られていることですよね。

実は事故情報というのは、一定の年数が経過すると消えることになっています。ところがこのケースでは、その見込みはあまりありません。というのも、延滞の事故情報が消去されるまでのカウントをスタートするためには、まずその延滞問題に決着を付けなければなりません。

５年以上ノータッチの状態で経過していれば時効ということで借金を返さないという形での決着も理論上可能です。ただしそれを適用するためには消費者金融に対し時効の援用と言って『借金を返さない』旨を通達しなければなりません。それをして初めて、ブラックではなくなるまでのカウントダウンが始められるのです。

本来借りたお金は必ず返さなければならないものです。たとえ信用情報上のブラックな履歴を消し去ることができても、借金を不払いで終わらせたまま新たな借入をするというのはあまりほめられたことではありません。消費者金融などで借入をする際は、事前に計画をしっかり立てて、きちんと返済ができるようにしておきましょう。